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オーストラリア移住方法論(1)

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发表于 2016-4-10 23:23:06 | 显示全部楼层 |阅读模式

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オーストラリア移住の方法
Part1 VISA

Q:オーストラリアで生活(移住)したいという思いはあるのですが、何をどこから手を付けていいのかよく分かりません。

 「生活」「移住」と言っても色々なパターンがありますが、ここではオーストラリア現地で生計を立てて住むということを中心にして話を進めたいと思います。

もし、生計を考えないのならば(現地で働かなくても良いだけの資産があるなら)

 観光ビザでやってきて、更新の度に日本に帰国したり海外旅行したりすれば足ります。また、ハードルは高いですが投資家退職者ビザもあります。

→投資家退職者ビザについて(続きを表示させる)

 このような場合、大事なのは日本で資金を貯めることだけで、それさえクリアすれば(それが大変なのだが)ビザ取得自体は難しくはないでしょう。また、オーストラリアに来てから必要となるのは、いかに生活をエンジョイするかであり、それは生活体験マニュアルなどのコンテンツをご覧下さい。

 以下、法的にも現実的にも最もネックになるであろう 現地で適法に働く という点に焦点を絞って書いていきます。

 さて、移住プロセスが完了するには、
①、いかにして日本から離れるか(→意思決定、退職、親族関係、年金その他の公的処理)
②、いかにしてオーストラリアに適法に滞在するか(ビザの問題)
③、いかにしてオーストラリアで生計を立てるか(就職・起業・資産運用の問題)


 という、大きな3本柱があります。

 (1)については、各自それぞれにダンドリをたてて戴くとして、一般に問題なのは(2)と(3)でしょう。順次書きます。

 もっとも、個人的には一番大変だったのは(1)でした。特に仕事関係で、数十件もの継続案件を抱えながら徐々に整理し、引き継ぎうる状態にもっていくのに、やっぱり1~2年くらい掛かりました(最初は絶対無理!と思ったくらい)。

第一の関門 : VISA(ビザ)

 ビザというのは入国許可証のことで、その国に入る入場券みたいなものです。
 まず、ビザの大原則を知ってください。

   原則としてその国に利益をもたらす人にしかビザは与えられない

 ということです。

 利益の度合が明確で直接的なほど簡単にくれます。観光ビザのように「お客さん」の場合は、現地に金を落としていくだけの福の神のような存在ですので、「いらっしゃいませ」と非常に簡単にくれるわけです(ETASという形で簡略化されてます)。同じように、留学などの学生ビザについても、授業料というお金を落としてくれるわけですから比較的簡単ですね。なお、オーストラリアの場合、海外からの留学生というのがドル箱になっており、盛んに広報活動を展開しています。

 逆に「来ないで欲しい」と言われているのは、その国に不利益をもたらす人達です。


 どこの国でも同じですが、端的には地元民の職や公的秩序を乱す不法移民であり、不法就労者。西ヨーロッパ諸国なんか年がら年中この問題で紛糾してますが、ドドドと低賃金の外国人労働者がやってくるので現地の人間は職に就けないから問題だというわけです。さらに、時折センセーショナルに書き立てられるのが、「福祉狙いの偽装家族」のようなパターンで、一人に永住権を与えてしまえば、その人間を頼って親類縁者(と称する者)が大挙して押しかけ、彼らにも永住権は与えられますし(ファミリー・リユニオンなど)、永住権保持者には失業保険その他の公的扶助が与えられますので(これが結構手厚い)、「福祉金をタカりに来てる」「入管過ぎたら失業保険事務所に直行」などという表現で言われてたりします(多分にオーバーで下世話な報道なのだが)。しかも、オーストラリアの場合、デ・ファクト(籍は入れてないけど事実上の婚姻関係)というカテゴリーがあったりするから、永住権/市民権保持者が配偶者として名前だけ貸すビジネスやらその手続を請け負う業者やらがいるらしいです。


 上記は極端な例ですが、オーストラリア当局から見れば、「オーストラリアで働きたい」という人は潜在的に上記の危険があるわけです。つまり、国民の職を奪うという問題と公的扶助のタダ乗り問題。だから「ダメ」というのが基本的な姿勢です。で、本来ダメなんだけど、一定の範囲で「限定解除」しましょうとなっているわけで、ビザの交付条件というのは限定解除条件でもあるわけです。

 限定解除項目(各種ビザのカテゴリー)は、上にあげたリスクがないことをどう証明するかによって決まってくるのでしょう。



 ビザの原理原則を知ること

 原理原則論は、即戦力やリアルタイムの情報ではないのでまどろっこしい思いを持たれるかもしれません。しかし、原理原則を理解している方が結局は役に立ちます。数学でも、出来ないヤツ(僕ですけど)に限って公式をベタ覚えしようとするけど、本当に出来るヤツはその場で原理から公式を導き出せます。「なんでそうなるか?」を知ってる人間は間違えない。

  ビザでも同じ事です。リアルタイムのポイント計算がどうのというのは、数あるサイトで幾らでもできますが、そこで仮に結論が出たとしても、ビザの規定なんかしょっちゅう変わってるから、明日もその計算でいける保証なんか何処にもないです。とりわけ永住権は思い立ってから現実にゲットするまで、早い人でも数ヶ月、平均すれば数年がかりのプロジェクトになります。したがって今日現在しか通用しない情報を断片的に得ることは、一見実戦的に見えつつ、ぜーんぜん実戦的ではないです。原理を知っていれば、応用も自由自在にきくし、また予想もかなり的確に立てられます。こっちの方がずっと実戦的です。




 ということで、「なぜこういう条件だと永住権をくれるのか?」「なぜこうも規定がコロコロ変わるのか?」という原理部分に力点を置いて書きます。

 そして次章以降では、「永住権や移住など、あなたが幸福になるための数ある手段の一つに過ぎない」という大局的視点を書きます。永住権ゲット=成功なんてほど人生はシンプルな○×ゲームではない。事実、苦労して永住権を取ったはいいけど、しばらくして日本に帰る人もまた沢山います。でもって帰国したら失敗かというと、又そういうものでもないです。永住権という「はじめに手段ありき」という発想からスタートすると、容易に「手段の目的化」という失敗パターンにハマりがちです。「五目並べだと思いこんでいたら、実は囲碁だった」というゲームの本質の誤解は避けるように。これは「永住権を取りましょうゲーム」ではないです。「あなたが幸福になりましょうゲーム」です。



★技術独立永住権(Skilled Independent Visa) とポイントテスト

 永住権の種類は、事業関連、雇用主指名、スポンサー付技術独立、州スポンサー付、地方都市、配偶者、親族呼び寄せ、、などなど、様々な種類があり、また時とともに目まぐるしく変わります。

 しかし、数ある永住権の中でも、雇用者や自治体などスポンサーがなく、呼び寄せてもらう親族もおらず、お土産にもっていく事業などもなく、純粋に独立独歩、裸一貫で勝ち取る王道の永住権がこの技術独立永住権(Skilled Independent Visa)です。

 「若くて、英語もできて、職にも困らないだけの技能を身に付けている者」であることが証明されれば、オーストラリアにそれほど迷惑はかけないだろうし、起業して現地の人間を採用してくれるかもしれないから、まあ良いでしょうということで与えられるカテゴリーです。5年毎に更新手続きするだけで、あとは「勝手にやんなはれ」でうるさく干渉されず、誰の顔色を窺わなく済みますので、取れるものなら取りたいビザです。

 しかし、それだけに取るのは難しい。①年令点、②英語点、③職業点の3つの観点から点数をはじきだし、総合○点以上なら合格というポイントテスト方式になってますが、総合ボーダーラインや各種の配点が猫の目のように変わるわ、この世に無数にある職業をいかにランク付けするかの職業点配点がブラックボックスになっているわで、「これなら大丈夫」という判定は専門の業者さんでもないと中々予想がつかないです。一応目安となる職業リストもありますけど。

 ただ大筋の傾向として言えるのは、(1)学歴に制限はないものの実際には高卒より上の資格がないとダメ、(2)実際に職務経験がないとダメ、(3)18歳から49歳までの年齢にあり、(4)職業点の採点は、役職名ではなく具体的に何をやってきたかという実戦スキルが重視される、(5)唯一短時間の努力で向上できるのが英語点でIELTSテストで6.0以上はマスト(出来れば7点が欲しい)、などです。ただこれも色々細かな「ボーナスポイント」やらの修正があります(後述)。


 永住権のボーダーラインは、ほぼ一貫して難しくなっています。僕らのとき(1995年取得)は100点で、今から思えば「牧歌的な時代」でした。さらに昔は現地で観光ビザに切り替えようとしたら、係官が間違えて永住権を印刷してしまい「いいから、貰っておきなよ」という超牧歌的な”伝説”も聞いたことがあります。そんな「おとぎ話」は遠い昔のことになり、100点のボーダーがドンと115点に上がり(途中一回110点まで下がったが、また115点になり)、そして2006年3月以降なんと120点まであがりました。115点にしたときも「難しすぎて非現実的」と批判されて下げたくらいなのですが、オーストラリアは移民先として世界的に人気が高いので、ボーダーを上げてもそれでもやっていけるということでしょう。BRICsの躍進など世界の人々の教育水準や就職機会が増えるにつれ、ハードルを上げても上げても、それでも優秀な人々は掃いて捨てるほどいるということです。まさにメガ・コンペティション(大競争)の時代です。

 そして、2011年7月からは新しいポイントテストが施行され、さらに2012年7月からはスキルセレクト制度が導入されています。

 内容は後述しますが、職業点のカウント方法が大幅に変わったので、ボーダーもガラリと変わって60点になってます。また、年齢点が若干ゆるくなる反面、英語点がさらに厳しくなりました。上に即して言えば、(1)学歴については基本的には同様、(2)職務経験の重要性が以前よりも高くなり、(3)18歳から49歳までの年齢にあり、(4)職業点の採点は、役職名ではなく具体的に何をやってきたかという実戦スキルが重視される、(5)英語点でIELTSテストで6.0以上は最低限の条件になり(それ以下だと申請すら出来ない) 、色々細かな「ボーナスポイント」やらの修正があるのは同様です。

 僕もこれまで、十数人、あるいは何十人という永住権取得者 or 希望者の方とお話ししてきましたが、やっぱりそれなりに皆さん苦労されています。若くて+十分スキルがあって(しかもオーストラリアで評価されて)+英語力バッチリという”三冠王”も、いないことはないですけど、少ないです。なんせスキルを身に付けるまでに若くなくなってしまうし、スキルを身につけている間は忙しくて英語を勉強しているヒマがなかったりします。かといって、留学して英語をやってるうちに、スキル点が無くなってしまうとか(例えば過去○年中○年その職業に従事していること、などという条件もあったりしますから)、あちらを立てればこちらが立たずというのが基本的な状況だと思います。

ちなみに僕らの永住権取得体験記(かなり昔の話ですけど)については、生活体験マニュアルのコラムに書いてあります。

2015年07月更新時の追補
 2015年7月の新会計年度になって移民局の呼称が変わり、さらにURLも思いっきり変わってしまって、もうリンクがズタズタです。リダレクトもしてくれてないし。いろいろ調べなおしていたのですが、肝心の移民局のサイト内部でもリンク切れがあったりして、まだ整理するのは早過ぎるって気がします。

 でもせっかくですので、現時点で気づいたことを多少書きとめておきます。後述の新ポイントテストもスキルセレクトとEOIシステムもほぼ定着したようですし、永住関係のビザの流れも徐々に整ってきているようです。

 なお、こういうのは本家よりも出来のいいサードパーティのサイトの方が良かったりするのですが、例えばここなどの方が、本家よりもよっぽど綺麗にまとめてくれています。英語版ですけど、永住権狙うならこのくらい読めなきゃ話になりませんので。

 移民局の方で永住関係のビザを一覧表にしてまとめてくれてますので、キャプチャーして整形して、適宜日本語訳もつけて以下に示します。本来の頁は、Skilled visas for Australia comparison chartsにあります。


永住関係ビザ関係の比較表 2015年時点



 表がダラダラと縦長なので半分に切って並べましたが、それでもデカイので小さく表示させてます。クリックして大きくしてみてください。

 大きく2つに分ければ永住権リーチかけられる189(独立永住権)、186(雇用者指名)、187(地方指名)、190(政府指名)の各永住権と、それに至る前提段階である最大4年までの暫定ビザである457、489ビザにわかれるでしょう。189独立永住権は王様みたいなリーチ一発系ですけど、それだけに条件が厳しい。これが難しいなら、186-190あたりを模索し、さらにすぐには無理なら457や489でチャンスを伺うという感じになるでしょう。

 この表だけ見ててもなんのこっちゃ?って思われるでしょうが、あとは後述の各項目を見ていってください。
 簡単に書いておくと、スキルの範囲にSOLとCSOLがあります。SOLは"Skilled Occupations List(技術職業リスト)"でCSOLはそれに"Consolidated"がくっついて付帯エリアも含みます。実戦的にいえばSOLは少しだけ、CSOLは沢山です。沢山ある方が攻めやすいのですが、その代わり州政府や雇用者にノミネートやスポンサードしてもらう必要があります。ANZSCOというのはオーストラリアとニュージーランドに共通した職業リスト(四桁の統一番号が振ってある)です。

 一般論としてみると、地方(リージョナル)にいくと緩くなりますよね。要するに地方活性化であり、田舎の村おこし目的です。田舎といっても、オーストラリアの場合、シドニー周辺(New CastleとWoollongong含む)、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコースト以外は全部田舎扱いですけど。職業リストでも人気のある職業は応募者も多いし競争率も激しそうです。逆に手の職系の現場仕事は後述の受け入れ予定人数(シーリング)も大きい。

 これは何を意味するかといえば、地元オーストラリア人に人気の職業やエリアは、もうオージーで埋まってるから移民に来てもらう必要もないわけけど、逆にオージーに不人気なエリアや職業は狙い目だってことですね。だから地方の、手に職系を狙っていくと、条件もそれだけにゆるくなっていきます。職業リストの範囲も、英語レベルも、ひいては50歳という年齢ですらも例外的に認めましょうなんて余地も残しているくらいですから。



 前提段階となるビザでよく使われるのが「457ビザ」でしょう。
 これはいわゆるビジネス(労働)ビザですけど、オージーだったら誰もがスポンサーになれるわけでは勿論なく、スキルエリアも限定があり、最低でも年収約540万円払い、英語(IELTS5で良いけど~ちなみに英語テストはIELTSのほか、TOEFLiBT、OETそれにケンブリッジ試験も入りました(ただしFCEではなくCAE)。Which English language tests are accepted by the Department?参照。

 これだけでも結構たいへんなので、さらにその前提段階があります。

Temporary Work (Short Stay Activity) visa (subclass 400)  ~3ヶ月まで
Temporary Work (Long Stay Activity) visa (subclass 400) ~2年まで
Training and Research visa (subclass 402) ~2年まで
Special Program visa (subclass 416) for the Seasonal Worker Program ~4-6ヶ月
Graduate visa (subclass 485) ~18ヶ月 or 2-4年

 これらのビザは、期間が短い分だけ取りやすく、次のステージに進むためのステップストーンに使われるのですが、進めなかったらそこで終わりでもあります。また、低賃金の外国人労働者を搾取する場合に利用される場合もあり、年がら年中新聞ネタにもなってます。例えば”Dodgy employers investigated over 'exploitation' of 457 visa holders”など。

 ポイントテストそのものは、下記の2011年改正時から2015年現在まで変わってないようです。これもわかりにくいので、サードパーティのサイトで見た方がよっぽどわかりやいすです(例えばここ)。

 2015年07月に15-16年のOccupation Ceilings=職業別受け入れ予定人数(詳しくは後述↓)が発表されています(Skill Selectメイン頁の"Occupation Ceilings"というタブ。これを見てると、移民局が何を考えているかが大体わかると思います。需要の高い職種はシーリング(受け入れ予定数)が多いし、そうでない職種はぼちぼちです。

 ところで、この分析をしているビザ代行業者さんのサイト(英語)があって、2015-16 Occupational Ceilings for Skilled Migration Released、非常によく分析されています。去年どれだけ採用されたか(invitarionをもらって永住権ゲットできたか)まで書かれていますし興味深いです。よく見ていくとシーリングは沢山あるのに数%しか埋まっていない職種も多いです。例えば自動車の電気関係の技術者は1000人枠なのですけど実際に採用されたのはわずか7名。ナースはシーリング1万人を超える巨大エリアですけど、採用されたのは20%以下です。Production Managers(生産管理者)なんか、3000人の採用枠にわずか4人です。

 なお、今年度のトピックは、会計士が半減(5478→2525)でしょう。シーリング100%採用率なんだけど、「もう要らん」ってことでしょうか。IT系もシーリング100%でフル採用なんだけど、それほど減らされてはいません(微増もある)。でも応募者が殺到しているってことで狭き門ではあるのでしょうね。


 総じていえば、「いろんなルートがある」ということですが、自分のキャリアと希望に応じて、どんなルートがありうるのか?これは専門家(ビザの代行業者さん)に相談したほうが早いでしょう。これ、複雑すぎて分かりにくいですから。

 それ以上に、「実際の所どうなの?」という現状の問題があります。
 例えば上に述べたシーリングでも、1000人予定になっていながら、実際に採用(invitation)されている人は非常に少ないケースもあります。これをどう読み解くか?です。応募者が全然居らずに手をあげたら即当選できる楽勝エリアなのか、それとも応募者は沢山いるけどスポンサーになってくれそうな人が全然いないから見込みのないダメ職種なのか、もう天地の差があります。このあたりの実情チェックも要るわけで、こればっかりは労働市場やビザ給付状況をコンスタントに見ている人でないと分からないと思います。

2011年7月から施行されている新方式について

 2010年11月に永住権審査の新方式が発表になりました。施行は11年7月からです。今回の改訂はかなり抜本的なものです。基本コンセプト(オーストラリアにとって有為な人材を求める)は変わらないのですが、その採点方式がガラリと変わりました。

→続きを表示させる

2012年7月から施行されている新方式=SkillSelcet~”招待状/予選システム”について

Skill Selectのオフィシャルページ

 2011年7月に永住権の合格ボーダーの変更をし、2012年7月から「審査のやり方」に関する手続規定が変更されています。

 これまでは、まず永住権申請のための必要なポイントを稼ぎます。やれIELTSを受けて6点以上の証明書をゲットするとか、これまでの仕事の証明書を揃え、それを審査してもらうとか。で、必要なポイントまで揃ったら、全部添付して申請=「リーチをかける」わけです。ところが、新システムになると、リーチをかける前にもう一つステップが増え、オーストラリアにおいて自分が就業を希望する(自分の職歴キャリアに関連する)エリアを選定し「ココでお願いします」と申し出ることになります。

 この申し出のことを、Expression of Interest (EOI) と命名されてます。「興味があることの表明」です。これはインターネットで申請します。そして各職業エリアで審査が行われ、「うん、この人はいいな」と目に止まった人に、invitation(招待状)を発行します。もっともこれはコンピューターのプログラムでランキングをつけていくそうで、個々の移民局の職員が手作業でやるわけではないと書かれています。そして首尾良く招待状をゲットした人だけが、次のステージ(永住権の本申請)に進めるというわけです。言わば本選に入る前に予選・予審があるようなものです。

 なお、雇用者指名永住権や州政府スポンサー永住権申請者のデーターについては、オーストラリアの雇用主や州政府はアクセスして見ることができ(自分のスキル情報の公開の指定はできる)、さらに「この人が欲しい」となれば直接コンタクトを取ることができるそうで、この人材市場というか、お見合いみたいな点も新システムのハイライトの一つらしいです。要するに、移民局がおおきな「人材センター」になっていくようなものですね。

 それだけっちゃそれだけのことなのですが、これ、よく考えると結構キツいです。幾つかのポイントを挙げてみます。

 カテゴリーは細かく9つくらいに分かれますが、特に顕著なビジネス実績(Business Talent)、資金と起業計画がある(Business Innovation and Investment)など特殊な事情がなければ、スポンサー or ノミネートを得ないと永住権をゲットしにくくなりました。既にオーストラリア政府というスポンサーがいる人=Skilled - Nominated (subclass 190) と、いない(これから見つける)人=Skilled Independent (subclass 189) に大きく分かれますが、いずれにせよスキルセレクトに「参加」し(Expression of Interest)、「招待状」(Invitation)をゲットしないと、永住権の申請(アプライ)すらできません。てか、招待状をもらうかどうかが事実上の天王山になるでしょう。

 そして、この「招待状」がクセモノです。
 このEOI(興味あります表明)にネットで応募すると、あとはその集団にプールされ、移民局の審査待ちになります。審査される有効期間は2年間らしいのですが、今どの辺をやってて、自分はどのあたりにランキングされていて、あとどのくらい待たねばならないか全くわかりません。宅配便のようなトラッキングシステムは無い。また必ずしも先に応募した人が優先するものでもなく、ある程度数がまとまった段階で定期的にやるようです、キャリアやオーストラリアでの就職可能性やモロモロを総合的に判断してOK!という人から順に招待状を発送するのでしょう。また、各職業エリアにおいて枠があるようで、枠が満杯になったらその年度はそれで終わりになるそうです。で、選に漏れたらまた列の後に廻され、2年の間、じっと招待状が届くのを一日千秋の思いで待ち続けるという。



 2012年8月、施行後最初のEOIラウンド結果が発表されました。"Round 1 August 2012 Results"を見ますと、最初ということもあり最も審査が簡単な最優秀グループ100人でした。しかし、これ凄すぎちゃって参考にならないというか、ポイントスコアのボーダー60点でも取るのが至難の業といわれているところで、85点をとってるバケモノみたいな人々が5人もいます。最低でも75点です。25-32歳で、学士号持ってて、IELTSで8点取れて(てかもともとイギリス人など英語が母国語で)、SOLにある職業でオーストラリアで8年以上の職歴があってようやく85点ですか?多分彼らはその気があったら数年前に余裕で永住権取れている筈です。最近になって気が変わって応募したみたいな感じなんでしょう。だから「凄すぎて参考にならない」のですが(ちなみに以後75点、70点、60点、、と下がってきて、2013年3月のラウンドでは60点が最頻値になっており、以後2013年11月18日まで順次見ていくと、たまに65点が最頻値になる場合もありますが、大多数は60点が最頻値ですね。ちょっとほっとしたりして。あんな85点なんてオリンピックレベルの点数が基準になってたら気が遠くなりますからね。)

 Skill Selectのメイン頁の”Invitarion Rounds"タブを開くと、現在のラウンドとその次、さらには直近2年くらいの全てのラウンドの結果が表示されます。このあたりの情報公開はすごいなと思いますね。ずっと見ていくと、大体の傾向がわかると思います。


 Occupation Ceilings
 同じくメイン頁の"Occupation Ceilings"というタブがあります。シーリング=天井=どの業/職種にどの程度の人員を割り振るかという一覧表です。年度内にその職業に割り振れた人数に達したら、もうその年のその業/職種は受け入れないということですね。

 ばっと見た限りでは圧倒的に手に職系が強いです。大工、配管工、電気業者などは8000人前後のシーリングですが、ホワイトカラー系はほぼ全滅に近いくらいです。ITとかアカウンタント(会計士)は人気なのですが、応募人数が多すぎて特別扱い(プロラタでやる=配分比例)とか書かれているくらいです。

 ただし結論的に言えば、「これだけでは分からない」です。本当にどこが狙い目かを知りたかったら、あともう二つの数値がほしいからです。すなわち、その業/職種にどのくらいの人が応募しているかという応募者数、そして実際のその業種で合格するときのポイント数も知りたいです。つまり、「狙い目」というのは、①受け入れ人数シーリングに余裕があって、②実際にもボコボコ合格していて、③応募者数が少なくて競争率が低く、④合格のためのハードルの絶対値が低いところなのでしょうけど、この表では①はわかるけど、②③④はわかりません(以前は②の実績もあったんだけど、見当たらなくなった)。このあたりは、やっぱり専門の代行業者さんに「潮の流れ」を聞いた方がいいかと思います。

 さもないとシーリングは高いわ、合格者は多いわである業種を目指したとしても、同じように考えている応募者が膨大にいたら、実質的競争率は非常に高いわけです。逆に、シーリングは低いわ実績は低いわであっても、他の応募者が少なかったら競争率が低いから、意外とひょいととれてしまうかもしれない。

 ということで決定的なことはわからないのですが、しかしそれでも、これまでの職業リストが単なる職種の羅列だったのに対し、これは実際の数値も書いてあるので、どの業種がどれくらい需要があると認められているか、そして実際のどのくらい早さでどのくらい埋まっていくか、継続的にじーっと見てると、なにごとかが見えてくるかもしれません。見えてこないかもしれないけど(^^)。でもデーターは多ければ多いほど良い。しかし、よくこんなところまで全世界に情報公開するなって感心しますけど。


 と、まあ、こんな感じで上から順に招待状を発送していくわけで、2年待っても自分の番まで回ってこなかったらパーです。またやり直しという。

 移民局の説明文だと 「These skilled workers and business people can then be found and nominated for skilled visas by Australian employers or state and territory governments, or they might be invited by the Australian Government to lodge a visa application.」 (これら技術労働者やビジネス移住希望者は、オーストラリアの民間雇用主あるいは州政府によって技術系ビザのために見出されうるし、あるいはオーストラリア(連邦)政府によって招待されるかもしれません」となっています。「されうる」とか「かも」という表現で、確実性に欠けるのです。

 そしてまた、FAQコーナーでは、「There is no guarantee that submitting an EOI will result in an invitation to apply for a visa.」(EOIに参加したからといって招待状を得られるという保証はありません)とハッキリと書かれています。

 もしあなたが、上の人々のように破格の高ポイントを挙げられるなら余裕で待っていたらいいです。しかし、ボーダー60点ですら四苦八苦というのが多くの実情でしょう。だとしたら、単にエントリーして待ってるだけだったら、後から後から自分より優秀な連中が参加して追い抜かれていき、結局2年経ってもお呼びがかからないという悲しい可能性もあります。

 このスキル・セレクトは、手続的には、永住権申請→交付までのプロセスにおいて、新たに一つ手続(招待状)が増えただけのことですが、より本質的意味の変化としては、それまで「入試」だったものが「就活/ドラフト」になったようなものだと思います。

 これまでのポイントテスト「だけ」の場合、いくらハードルが高かろうが地味にコツコツとポイントを積上げていけば、ほぼ自動的に永住権は取れました。ところが今度のスキルセレクトは、ポイントだけ積上げても永住権が取れる保証はない。

 だとすれば対抗策としては、①よりポイントを積みますか、②ポイント以外のバイパスを狙うかです。そこで出てくるのが、スポンサー(民間の雇用主)/ノミネート(政府)です。ノミネートを受ければ、それだけでもポイントが加算されますし、民間や政府の「目に留まる」ことが出来れば、リージョナル永住権や就労ビザ→雇用者指名などの道も開けます。そして、就労ビザや雇用者指名、つまりスポンサーをガッチリつかまえた場合には必ずしもポイントに縛られないという強みもあります。

 そして①②は相互関連します。同じ事だと言ってもいい。企業や政府の「目に留まる」ためには、それだけ魅力的な職歴実績、特にオーストラリアで現にガンガン働いているというリアルな状況を構築した方が有利ですから。また稼働実績があればポイントも高くなるし、スポンサー/ノミネートもされやすいし、ノミネートされればまたポイントも加算されるという相互関係になるわけです。

 ということで、これはもう合格点だけ取れば良い「入試」ではなく、実際の稼働状況=そのためには「出会い」「チャンス」というファジーな要素満載の「就活」や、指名を得る「ドラフト」のような性格をいやおうなく帯びてくるということです。

 これをブレイクダウンして、より身近に置き換えて表現すれば、「とりあえずオーストラリアの大学を出てポイント稼いで、それで~」という、これまであった「エスカレーター的なメソッドの消滅」です。いくらどう頑張ってポイント稼いでも、破格の高得点を稼げない限り、最後にはオーストラリア政府や民間企業の「目にとまる」というファジーな工程をクリアする必要が高いからです。また、単に卒業しただけでは、そこまで破格な高得点にはならない。

 そしてこれはエージェントさんにお任せ的なパッケージの消滅も意味します。エージェントさんには正しくビザ申請の専門代行サポートをやっていただけるわけだし、さらに複雑化専門化した永住権申請にはより力強い相棒になってくれることでしょう。しかし、それだけでは足りない。彼らは同時に人材会社でもあったりするから、頑張ってスポンサー先の会社を探してくれたり、現在の就職状況なども教えてくれるでしょう。しかし、オーストラリア現地の日本人社会など微々たるウェートしか占めませんし、あらゆる職歴/キャリアの人々に100%職を手配するなど、誰の手にも不可能だと思います。

 ということは、コツコツ英語を勉強するなどでポイントを積上げると同時に、自分で現場でレジュメ(履歴書)配って奮闘するなど「いい出会い」をゲットした方が成功確率はグッと高まるということです。そして、これが出来なければ、結局、永住権取ったあとの生計も立ちにくいのですから、要はより実質的になっただけとも言えます。

 以上は、移民局の公開ページをあれこれ読んだ上で、僕個人が勝手に「多分こうなんじゃないかな」と書いているだけのことです。あまり鵜呑みにしないで、自分でも調べてください。かなり複雑なシステムな上に、はじまったばかりで刻々と運用も変わるでしょうから、それだけに専門家の意見を求めてください。素人の手に負えるようなもんじゃないです。

 招待状システムは、単に、スポンサー探しなどの現場奮闘ファクターが入っただけではなく、種々の点でハードになっています。そしてまた、本当にこれでちゃんと作動するのか?という疑問もなきにしもあらずです。

→さらに続けてあれこれ検討しました。続きを表示させる

2012年7月施行の新方式とビザ・サブクラス統廃合と新ポイントテスト改

 前述のように、2011年7月新ポイントテスト、1年のタイムラグで2012年7月スキルセレクト方式(招待状方式)が導入されるわけですが、これにともなって若干のマイナーチェンジ(というか永住ビザシステム改正の仕上げ)がなされました。
 といっても実質的にはそう大きく変らないのですが、見たところ2点あります。

 ①、ビザカテゴリー(サブクラス)の統廃合
 ②、セレクト方式施行下におけるポイントテストの内容

サブクラスの統廃合
→続きを表示させる

ポイントテストの微修正

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ポイントテスト比較

 なお、リアルタイムでのポイントテストの詳細は、例えばサブクラス189(独立移住永住権)の場合は、Skilled Independent visa (subclass 189)と、各ビザの説明の頁に書かれています。

猫の目のように変わる規定
 永住権取得の条件は、時の政策判断でコロコロ変わります。これはもう本当に「いい加減にしろ」と言いたくなるくらい変わります。

→続きを表示させる

プロの助力の必要性定
 永住権取得というのは、水上スキーをやりながら水上の標的を射撃するようなもので、自分も揺れてるし、マトも揺れているという、かなり流動性が激しいものです。それだけにリアルタイムの情報、それも徹底的に正確な情報を確保しておいて下さい。出来れば将来予測も欲しいです。原理原則という全体像を把握した次は精密なデテールです。大きな戦略(発想)、緻密な戦術(実行)。大きな戦略眼が必要なのは、ゴールまでの道筋で事情変更があっても柔軟機敏に対処できる「ふくらみ」のあるプランが立てられるからです。そして実行にあたっては、ミリ単位に精密な設計図が必要です。

 具体的には、専門のプロの方にしっかり査定してもらうべきでしょう。

→続きを表示させる


















★雇用者指名永住権 

 ワーキングビザのようでありながら永住権であるというわかりにくいカテゴリー。まず特定の雇用者に雇われるという意味ではワーキングビザに似てるのですが、雇用者が「この人でないとダメ!」「他に代替のきかない人材である」と主張立証するパターンです。ワーキングビザが「不法就労じゃないよ」という程度の消極的な立証であるのに対し、こちらは「代え難い有能な人物」という積極的な立証という点で違います。この積極的な立証が、インディペントの職業点立証の代わりになるようなものなのでしょう、「そこまで有能な人材だったら居ていいよ」ということで、永住権が与えられるのでしょう。

 永住権ですから、指名してくれた雇用主から首になっても退去する必要はありませんし、2年なんたらという期間制限もないです。そこまで見込んで指名してくれた雇用者がクビといえば、その時点で失効しちゃう方が道理が通ってるようにも見えるのですが、そうならないのは、それが有能性の一般立証だからでしょう。一人の雇用者をそこまで言わせるほどに有能ならば他の会社にも容易に就職できるだろうということ。実際、単に指名しただけでは足りず、雇用主は一定期間、公の場で求人広告を出す必要があり、「公に募集したけど、やっぱり、これが出来る人材はオーストラリアの労働市場にはいませんでした」という事実立証もしなきゃならないわけです。逆にいえば、雇用者としてはアレコレやらなならんことがあって、面倒臭いビザでもあります。

 ただ、このカテゴリーも、永住権=就活という大きな流れの流れのなかで、スキルセレクトの一カテゴリーとして位置づけられています。

 これまで Employer Nomination Scheme (Subclass 121/856)だったのが、スキルセレクトのEmployer Nomination Scheme (subclass 186)になっています。


★その他の永住権の種類
 その他永住権の取り方としては、地方スポンサービザというのがあり、言わば独立移住の補欠入学みたいなものです。オーストラリアの中でも比較的地方で、人口を増やしたいエリアに2年以上住み、ちゃんと仕事もしていたら、永住権申請を認めるという、オーストラリアの過疎化対策として認められているビザです。これにもいろいろ制約はあり、オーストラリアの学校に通うか、一定の職業経験があるかどうか、年齢、そして当然ながら英語点、さらに各自治体にスポンサー申請をしなければなりません。

 ご自分で事業を経営されてる方は、事業者移住ビザもあります。ただしこれは一種の「企業誘致」のようなもので、個人資産数千万とか年商1億とかかなりハードルは高いです。

 以上は経済系の永住権(経済的利益をオーストラリアにもたらすという観点から認められる)ですが、それとは全く関係なく、人道系の永住権もあります。端的なのは、「家族がバラバラに暮すのは可哀想」ということから、家族の誰かがオーストラリアで永住権を取ったこと、あるいはオーストラリア永住権保持者と親族関係になること(国際結婚など)による家族移住というパターンですね。

 このように永住権の種類は山ほどあり、それらが細かく規定され、且つ年がら年中改正されているので、僕もよく分かりません。というか専門家でないともう分からないと思います。上記は一応の概略まで。



★永住権以外で、オーストラリアで働くビザ/ビジネスビザ
 この点についてはややこしいです。就労ビザと永住権の関係が、かつてないくらいニアリーな存在になっています。

 詳しくは、→シドニーで仕事を探す方法第5章:就労ビザという迷宮をご参照下さい。




 以上がビザの概要ですが、ビザといっても実は100種類以上あるらしく、本当はこんなものではないのでしょう。また個別的な解説や類型も刻々と変化していくでしょうから、あくまで目安としてお考え下さい。

 ただ、物の考え方としては、労働ビザのような一時滞在ビザと永住権のような永住ビザの二種類があるということ(ビザ申請の結果がでるまでの間、滞在許可されるブリッジビザという過渡的なものもありますが)を押さえておいて下さい。そしてテンポラリー(一時滞在)かパーマネント(永住)かの違いは、単に有効期限の差だけではなく、所得税の税率、メディケアなどの国民健康保険の加入資格、年金などの公的扶助の受給資格その他で結構大きな差があります。永住権保持者の場合、選挙を除いてほぼ国民と同じように扱われますが、テンポラリーの場合はなかなかに厳しいです。

 あと、ビザについて総じて言えることは、英語条件が年々厳しくなっていることです。これだけはハッキリ言えると思います。どのような永住権でも、IELTS(という英語試験)5点は必要ですし、一般的には6点、さらに7点取るとボーナスが貰えるから7点は欲しいです。大学入学資格でも7点とか7.5点とかとんでもなく高いハードルの学部もあります。しかし、僕の知り合いも職業的にはバリバリ成功しながらも、IELTS5点がついに取れないまま日本に帰国した人もいます。5点ですらもそれほどまでに難しい。6点だったら普通の語学学校で最上級クラスまで行ってください。IELTS1点上げるのに語学学校に1年通学するというのが通り相場ですから、7点というのがいかに高いか。年齢、職業、英語の三本柱のうち、年齢はタイムマシンがない限り点数UPするわけないし、職業点は大きな人生の枠組みに関わるから小刻みな改善など出来ません。そうなると、今からでも努力でなんとかなるのは英語だけです。逆に言えばそれすらも取りこぼすようでは話になりません。

 上に述べたように、2011年7月以降は、独立移住永住権申請にはIELTS6点取ってなければ土俵にも登れません。そして加点エリアに7点のほかに、ついに8点(!)というレンジまで用意されています。8点なんか正直いって僕には想像つかないレベルです。野球に例えれば、6点というのは高校野球の野球部でレギュラーになり、地区大会でベスト8になるくらいのレベル、7点というのは甲子園にいけるくらいのレベル、8点というのは(おそらく)甲子園でも優勝を狙えたりプロが視野に入るくらいのレベル、じゃないでしょうか。ハンパないです。


 ところで、やたら複雑な制度のせいでしょうか、移民局の現場でも実務処理をめぐって結構混乱してたりするそうですし、窓口レベルでいうことをあまり鵜呑みにしない方がいいでしょう。オーストラリアの処世術としては、「3回聞くまで(聞いても)安心するな」ですから。ですので、専門の業者さん、それも品質に信頼がおける日系の業者さんに聞く方が安全だと思います。

 では、引き続いて生計の立てかた、さらに以上の所与の前提のもとにいかなる戦略を取ればいいのか、考えてみたいと思います。

→次(第二の関門:生計)につづく
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 楼主| 发表于 2016-4-10 23:24:46 | 显示全部楼层
オーストラリア移住の方法
  Part 2 生計
第二の関門:生計

●ビザ用のスキルと生計用のスキル
 第一の関門:ビザでモノを言うのは自分のスキル、第二の関門:生計(就職)でモノを言うのも自分のスキルということで、この両者は密接に関連しているように見えます。が、ぜ~んぜん関連してないとも言えます。
 例えば、僕の場合は弁護士スキルで第一の関門はクリアしましたが、それでここでメシが食えるかというと全然。まず資格のコンバートが出来ないので、またぞろ3年ばかり法学部入らないとならないです。それでも、資格が認められたところで、あるいは卒業したところで、オーストラリアは弁護士過剰で職もろくにないわ、あったところで「言葉の魔術師」とこちらでも言われている弁護士業務はネイティブを圧倒するだけの英語力が必要だわ、実際に独立営業しようと思ったら(日本でもそうですが)出身学校その他地元の地縁・血縁・営業力がモノをいうだろう、、、などなど。「まあ、よくこれで永住権くれたもんだね、お役所仕事やね」と思うくらいで(^^)。まあ、こっちも最初からそのつもりはありませんでしたからいいですけど、ここで申し上げたいことは、日本でのスキルが現地で役に立つかどうかは分からんということです。

 初期の頃一緒にAPLaCをやっていた福島の場合もマーケティングのプロでしたけど、日本のマーケティングとオーストラリアのマーケティングは全然違うので物の役には立たないそうです。また福島のダンナさんのラースはニューエネルギーの博士号を持ってるし世界でも指折りの技術者なのですが、オーストラリアにはその種の会社がないので宝の持ち腐れ。かつてウチでシェアしておられた日本人の方も大学院を出て某大手企業で液晶工学関係の仕事をされてましたが、これまたオーストラリアにはその種の産業がないので結局一般事務職やってます。4人とも高度技術で永住権取ってるにも関わらず、誰もその技術では生計を立てられないわけですね。この種の話は珍しくもないです。


 そうかと思うと、お医者さんなどの場合、世界共通のスキルがありますので、日本のスキルがまだしも現地で活かせると思いますが、その代わりオーストラリアも医師過剰なので、それでは職業点としては認めてもらえないという悲惨な状況が一時期ありました。ところが手の平を返したように「医者が足りないから優遇」とか言いだしているのは前頁に述べました。繰り返しになりますが、ビザなんか、いかにその国の御都合主義で決められているかの好例です。片やビザは取れるが仕事がない、片や仕事はあるがビザが駄目という具合にアンバランスになっているということでもあります。

 このように、現地での生計を考える場合、日本でのスキルを一旦チャラにして考えた方がいい場合も多々あるでしょう。一部の手の職系のスキルで現地市場でウケるもの以外は、まず通用しないくらいに覚悟しておいた方がいいです。とりあえず英語力がなければそもそも面接まで漕ぎつけられませんし、お客さんから金も取れません。同じ分野でも専門用語を一回全部英語に直して覚えないとなりませんし、電圧が240ボルトとか技術環境も違いますし、消費者の嗜好もまたちがうでしょう。

 ですので、日本で培われたスキルはスキルとしても、そのスキルをビザ用に活用するか、就職用に活用するかは、ハッキリ局面の違う問題だということは認識しておいた方がいいと思います。そこはもうスパン!と割り切ってください。


●スキルセレクト、スポンサー主義についての考察
 なお、2012年7月以降、現地での就職可能性を前提にしたスキルセレクトという制度が開始されています。この場合、現地で就職が決まられないと永住権も取れず、ゆえにビザ用のスキルと生計スキルが一致するかのように見えます。

 しかし、これも「本当にそうか?」という疑問は(私見では)強くあります。前章でもちょっと触れたように、「しょせんはお役所仕事だろ?」という。確かにスキルセレクトという人材データーベースに登録し、オーストラリアの雇用主が閲覧できるようになっていますけど、絶対にスポンサーを見つけなければならないものではないし、見つかる保証もない。連邦&州政府もスポンサーやノミネートできるわけですが、政府がノミネートしたらその人は自動的に雇われて公務員になれるのか?政府が責任もって職を探してくれるのか?というと別にそういうわけでもなさそうです。

 ここに、誰の目から見ても優秀で、移民したらオーストラリアのために頑張ってくれそうな人がいたとします。しかし、アフリカなど遠方の出身でオーストラリアに知り合いもいないし、スポンサーも見つける機会も全くない。一方、現地に一族郎党やってきていて、彼らが経営している企業群で適当にスポンサーしあっていれば、大して優秀ではなくても、形式的にはそちらの方が整っていることになる。後者の方を優先して良いのか?という問題はあります。

 つまり、本当にオーストラリアが欲しい人材の順にスポンサーが得られる(職を得られる)とは限らないということです。というかそんなキッチリ順番になる筈がない。スポンサーとか雇用機会を優先させようというのは、かつてのシェフ・美容師の”永住権特急”の形式主義の苦い教訓を踏んでのことだと思いますが、だからといってスポンサー主義でいけば万事上手くいくというものでもないでしょう。

 つまり現実はあまりにも多様すぎて、一つの基準でスパッといくわけがない、ということです。そして、優秀な官僚である彼らもそこらへんが分からない筈はないと思うので、結局は、やってるうちになしくずしというか、連邦政府(事実上は移民局の現場の統括官だと思うが)からみて「良さげな人」をノミネートしていくって感じになるのではないかと睨んでます。まあ、まだ始まったばかりでよく分かりませんが。

 とりあえずスキルセレクトというルールの下では、スポンサーをゲットした方が有利だろうという推定は働きます。
 しかし、だからといって、生計スキルとビザ取りスキルがドンピシャと整合したというわけでもないです。あなたが最も得意とするスキル、最もやりたいジャンルと、スポンサーが得やすい/得にくいは一致しないからです。上の例でも液晶工学で世界レベルのスキルをもっていても、オーストラリアの産業界では「猫に小判」ですからね。そんな産業ないし。だったら割り切って、ジャパレスのマネージャーになったり、TAFEいって板金加工の講習受けて徒弟制度に入った方が早いということもありうるわけです。

 繰り返しになるけど、ここがスポンサー主義の弊害であり、優秀だったら必ずスポンサーがつくというものではないことです。でも、スポンサーがつかなくても、母国でそれだけの活躍をしてきたならば、必ずやオーストラリアにも貢献してくれるだろうという見込みは立つわけですよね。そして、ここにギャップがある以上、やはりビザ取りはビザ取り、生計は生計とハッキリ峻別して考えた方が良いだろうということです。


「日本人」というスキル

 ここは、シドニーで仕事を探す方法第2章:日本リテラシーの市場価値の方で新たに書き下ろしましたので、そちらの方をご参照ください。

 要は、現地在住日本人を一個の労働力として見た場合、最も市場価値のあるのが「日本語能力」「日本人であること=日本リテラシー」であり、その価値は、本国日本が凋落するに連れて、同時に落ち目になっているということですね。

 多くの在外邦人は、その国と日本との接点でビジネスをする場合が多いです(僕もまさにそう)。日本人観光客をターゲットにした観光旅行業、日本企業の現地進出に関するビジネス、滞在日本人を対象にした食材店や日本料理店、美容院、などなど。大本となる日本からのお客さんが減れば大打撃を被ります。特に不況になって真っ先に削られるのはこういった海外費用ですから(「海外なんか行ってる場合か」と)、その影響はある意味では日本以上にキツいかもしれません。

 しかし、母国語能力や母国との繋がりが労働市場で売りになるというのは、すごいラッキーなことです。これはもう日本の経済力の恩恵ですね。余所の国から来たら、その国の母国語喋れても職なんかロクにありませんもん。そういえば、どこかのサイトだったかで、「日本はもう駄目だからオーストラリアに移住しよう」とか呼びかけてる所がありましたが、本国がダメになったら海外に行ってもダメです。日本が落ち目になればなるほど、海外における日本人労働者の需要は減りますし、現に減ってます。

 そうなってくるとこれまで日本人をメインターゲットにしているよりも、今や日本人よりもはるかに金持ちになったオーストラリア人、そして勃興してくる中国人やインド人相手にビジネスをやった方がずっと効率が良くなるわけで、日本料理屋さんも今では殆どが日本人以外のお客さんをメインターゲットにしてますし、シドニーに進出している紀伊国屋さんだって、売り場フロア面積のうち日本書籍の占める割合は非常に少ないです。

 だけど、ものは考えようで、日本がこのまま完全に没落したらですね(しないと思うけど)、日本よりも海外の方が遙かに容易にお金が稼げるということでしょ?既にオーストラリアの最低賃金レベルは日本の二倍レベルだし。いわば自動的に「海外出稼ぎ」状態になるわけで、ここで頑張って働いて、日本に帰ったら温泉宿で豪遊できるぞ、と。まあ、そんなに上手くいくかどうかは別として、マーケットが二つ以上あるというのは、AがダメでもBがあるということで、粘り強い環境になりうるってことです。

 あ、それと「外国における日本市場」というのもあるんですよ。オーストラリアにおける日本人の数や比率はとても少ないのですが、それでも在住日本人を対象にしたビジネスは山ほどあります。現地の日本人コミュニティ雑誌やサイト(JAMSやCHEERSをみれば、その種のビジネスの状況がよく分かるでしょう。今はあまりにも絶対数が少ないので、日本人同士でお客さんの奪い合いのような熾烈な競争がありますが、これで在住日本人が増えればパイがデカくなります。実際、イタリア人コミュニティやチャイニーズなど絶対数が日本人の数十倍あるグループでは、英語も何も喋れないけど生きていく道はそれなりにあるのですね。ああ、羨ましい。

 それに日本人が増えれば、どうしても経営的にオージーの舌向けに味を変えないとならない日本料理店も、日本人の舌に合わせた本物の日本料理を出してもやっていけるわけで、イチ消費者としても非常にうれしいのです。だから、皆さん、オーストラリアに来てください。出来れば僕のいるシドニーに来てください(笑)。もう、ほんと、こんなもっともらしい解説ページの作者としてではく、イチ在住日本人の本音としていえば、「ゴチャゴチャ言ってないで、とっとと来んしゃい!」って大声で言いたいですねえ。皆が来れば皆の成功率があがるのだ。

 でも、実際、現地の日本人は増えているらしいです。統計的に詳しいことは知りませんが、「世界と日本のメガトレンドと将来のキャリア」の新聞記事スクラップコーナーで、「海外在留邦人118万人、過去最高を更新」という記事を紹介しましたが(「関連記事~起業など新しい方向を考えている人へ」という項目をクリックして開くと出てきます)、海外にいる日本人同胞の絶対数は増えてます。留学やワーホリさんはいっときの50%くらいにまで激減してますし(直近ではまた増えてきましたが)、企業駐在員も激減に近いと思います。じゃあなんで増えてきているのかというと、僕のように「自発的に海外に行っちゃう人」という独立移住組なんでしょうね。シドニーでも、永住者は増えているとか。震災の影響もあるかもしれませんが。

 しかし、まだまだです。シドニーにおいては英語以外の言語話者数は、中国語、アラブ語あたりが強いのですが、日本語はなんと34位かそのくらい。南サモア語に負けています。まあ、全200以上の言語中34位だからいいっちゃいいんですけど(^_^)、オリンピックでベスト10くらいまでいけたんだから、もっと来て欲しいなって思います。


●世界のオキテ

 というわけで、「日本との関連」という特殊枠を外せば、あとはもう自分の技能が世界市場でどの程度評価されるかという話になります。うまいこと評価してくれるならばいいですが、あまりアテにせず、基本的にはゼロからスキルを培っていくくらいに思っていた方がいいのかなあとも思います。領域にもよりますが、それだけ言葉やシステムの違いは過小評価すべきではないということです。

 でも、これはそんなに絶望的な話ではなく、どこの国から来た人も皆さん同じように頑張ってはるわけで、いわば当たり前の話です。母国で大学教授やってたって、違う国行ってその国の言葉ができなかったりニーズがなければスーパーでダンボール箱整理したりするもんです。それが世界のオキテだと思います。真に有能だったら、日銭を稼ぎ、語学を身につけ、人々に信頼され、新たなスキルを身につけたり、自分のスキルを認めさせるなりしてのし上がっていくでしょう。裸一貫、徒手空拳でのし上がってナンボでしょう。

 現地で成功している実業家も、よくよく聞いてみると移民してきて頑張って地歩を築いたというケースはよく聞きます。特に移民が集中するシドニーではそうですが、通りに並ぶそこらへんのお店や事業など、移民の人が経営しているケースがかなりあるでしょう。というよりも、イギリス系でない50才以上の人は基本的に全部移民です。タクシーの車内で「ここで生まれたの?」「いつこっちに来たの?」という会話もありふれたものです。


 自分が「外国人労働者」として見た場合、オーストラリア社会は、求職や差別などの障害は日本社会よりもずっと少ないと思いますし、誰が何をやっても(やってなくても)干渉されないし、鬱陶しい談合その他の非関税障壁も少ないし、労働流動性が高いので求人それ自体は年中あるし、転職や大学に入り直したりというフレキシビリティなど、いずれも日本に比べればかなり自由であると言えるでしょう。

 また何か起業をするについても、「友達何人かとビジネス始めた」なんて話はありふれていますし、何か思い付いたらその日からでも電柱に張り紙したりポストに広告ビラ撒いたりすればいいです。それで巧くいくかどうかは才覚と運次第でしょうが、会社も2ドルで設立できるし(実際には手続代行料がかかるけど)。ちなみに貼り紙広告は沢山あります。シドニーに来られたら気をつけて見ておられたらいいですが、電柱、スーパーマーケットや、本屋、大学、コインランドリーなど至るところに「シュアメイト募集」「○○教えます」「車売ります」の類の個人広告が貼られています(貼るためのスペースがある)。地元のコミュニティ誌などにも満載されています(余談ですが、恋人募集コーナーは笑えます。よくまあこんなに自分を誉めれるなあと思うくらいで、英語の勉強方々いかがですか(^^))

 ですので、ゼロから始めるといっても、別に不幸でも何でもなく、世界共通基準で頑張れば良いということですね。他の国の連中ができて日本人が出来ない筈はなかろうに。

 自分を省みて思うのですが、日本人の場合、将来の生計に対する安定的な保証を求める意識が、時としてちょっと強過ぎるのかもしれません。あるいは日本という社会は、将来設計を立てやすい(ような気にさせてくれる)社会なのかもしれません。ですので、日本におられる皆さんとしては、こんな「頑張ればいいじゃん」的なお気楽なものを読んでも不安は拭い切れないでしょうが、一年もこちらに暮らしていたらかなり感覚も変わってくるのではないでしょうか。人それぞれでしょうが、僕らも随分と楽天的になったりしました。最初はもっとシンコクに考えたりしたもんです。

 ところで、なんでこんなにしつこく言うのかというと、例えば「オーストラリア現地の知人のところに就職できそうだから移住する」という「計画」話を聞いたりしますけど、正味の話、その程度の生計の見通しでは、移住を決意するかどうかに際しては大した基準にならないと思うからです。なぜなら、その知人と喧嘩したり、その事業計画が変更になっただけで、一瞬にしてこの移住計画は崩壊してしまうでしょ?そんなんでいいんか?と。

 ですので、基本的には現地の労働市場でやってけることを基本に考えておいて、個別的な就職話の一つや二つ流れてもどんどん次の手を打っていけるようにしておいた方がいいと思います。逆にいえば、現地での採用話の有無は、移住を決意するにあたってそんなに大きなものではないし、その種の話がないから駄目だなんて思う事もなかろうということです。目先の安定を求めすぎてあとで大きく転ばないように、ということです。

 さて、こんな「心構え」的なことばかり書いててもラチが明きませんので、とっとと次にいきます。「ビザ」と「生計」の両面を見据えて、どのように戦略を立てていくかという話にうつっていきたいと思います。
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オーストラリア移住の方法
 Part 3 戦略と戦術  

戦略と戦術

 ご大層なタイトルをつけてしまいましたが、「ビザを取りつつ生計もクリアする」ということを具体的にどう実現していけばいいか、そのダンドリの話です。と言っても、これは各人が置かれている情況によってマチマチですので、「これだあ!」という確定版があるわけではありません。各自頭をひねって下さい。ここでは、考えるにあたって何らかのヒントが掴めればということで進ませていただきます。



手段と目的の峻別

 頭を整理するためには、何が手段で何が目的かという、手段目的関係を明確にしておくといいです。



 以下、例として、僕自身のケースを挙げます。

 自分の場合の最終目的はいたって明瞭です。つまり「幸福になりたい」、これですね。これっきゃないでしょう。
 次にどういう状態が自分にとって「幸福」なのかというと、例えば「気持ちイイ状態」「やりたくない事やらされる時間の最少化と、やりたいことが出来る時間の最大化」、言うたら「満足の極大(最深)化」ですね。まあ単に「幸福」の表現を変えてるだけという気もしますが、大体そんなところでしょうか。

 そして、「オーストラリアに住む」というのは幸福になるための一手段に過ぎません。
 オーストラリア居住よりも初期の目的に適合する方法を見つけたり、気が変わったらとっととそっちに乗り換えます。

 ところで、なんでオーストラリアに住むことが、満足の極大化に寄与するかというと、一つには極めてシンプルな理由で、知らん所に住むと珍しいものを見聞する確率が高く、エキサイティングな時間が相対的に増えるからというのがあります。もっとも、珍しいだけだったら別にオーストラリアでなくてもいいですわね。アフリカの未開の奥地にいけばもっと珍しいだろう。そうしないのは、オーストラリアは英語圏だから、とりあえず取っ付き易いという実際上の理由と、英語が出来るようになるというメリットがあるからです。

 英語が出来るようになると何でいいのかというと、これも最も世界の公用語に近いから、これをマスターしておくと、地球上の面白い情報(TVなどの媒体情報の他に世界中の人と話ができる)にアクセスしやすくなりますね。インターネットでも、英語が日本語と同じくらいスラスラ読めたら、日本語サイトばっかりにへばりついてないで、面白いサイトを開拓していけますわね。洋楽でも歌詞の意味が分かった方が面白いし、愉快の友達に出会うにしても、母数を1億人(日本人)にするより70億人にしておいた方が、麻雀で言うところの「マチ」が広がるわけで、いいんじゃないかと。で、オーストラリアは移民国家で、自分が出掛けなくても世界中から人が集まってるから、「こりゃあ便利だ」と。その意味ではシドニーが一番便利で、シドニーの中でも民族ゴチャ混ぜ地域の都心西部の方が面白いだろうと。そんなことも理由の一つです。さらにもっと先まで見通せば、英語/海外生活に慣れることによって、将来的にオーストラリア以外の国々に行ったり住んだりするという選択もグッと身近になります。オーストラリアが終着駅だとは全然思ってないし、どちらかといえば通過駅のように捉えています。

 他にも理由は多々あります。雑記帳や今週のエッセイでも時々書いてますけど、日本やアメリカのベースにあるような競争主義パラダイムでは、遅かれ早かれ頭打ちになるだろうから、それに変わるパラダイムを自分なりに模索して、とっととインストールしておいた方がいいだろうと。そのためにはあんまりガリガリの競争社会国家ではなく、ちょっとノンビリしてる国の方がええわな、とか。ここらへんの理由は数えていけば数十あるでしょう。


 誰だって分解していけば、いろいろな理由なり動機があるのだと思いますし、よ~く考えたら、それぞれが手段=目的関係に立っていると思われるわけですね。下世話だけど分かりやすい例でいえば、「異性にモテたい」→「(だから)カッコいいファッションをしようor車を買おう」→「(そのために)バイトして金稼ごう」とか、一連の階層関係はあると思うわけです。目的の中にも下位のものもあれば上位のものもあり、最終目的を達成する為にの全体的にダンドリ整えることを「戦略」といい、より局所的な目的達成のための小さなダンドリを「戦術」というのがあると。これはもう各自それぞれ勝手にやればいいわけです。

 さて、長々書きましたけど、あなたの場合はいかがでしょうか?

「オーストラリアに移住&生活したい」という目的も、より大きな目的からしたらしょせんは「手段」に過ぎない筈です。

 逆にいえばオーストラリアで生活できなくても、初期の最終目的を達成する手段は無数にある筈です。
 数ある手段のなかから、「現時点における実現可能性」と「将来の発展可能性」という二つの観点から絞りをかけていって、一つの手段をチョイスするわけですね。余計なお世話ですが、そこは頭に叩き込んでおいた方がいいと思います。後述するように、イチかバチかで永住ビザを申請したところ見事に失敗してしまった場合、「これっきゃない!」でやってるとそこで人生終わってしまいます。そんな所で終わってる場合ではありません。却下通知を受け取っても、慌てず騒がず、「ふふん、なるほどねっ」とクールに呟き、次の瞬間には、すかさず二の矢、三の矢を放ちたいところです。

 段々話は本題に入っていきますが、同じように、「オーストラリアに住む」という目的も、分解しちゃえば「オーストラリアでいい思いしたい」ということであり、あるいは「将来的に布石を打とう」ということでもあります。

 だとしたら、別に「住む」という行為にこだわらなくても「いい思い」は出来るかもしれないし、布石は打てるかもしれません。
 また「住む」=「永住権」というわけでもないです。確かに王道ではあろうけど、それしかないと思い込むのは固定観念です。

 いずれにせよ、最も避けねばならないのは「手段の目的化」の罠にハマることです。

 やってる間にムキになってきて(大脳生理学でいう「脳の作業性興奮」というやつですね)、永住権を取ることが唯一無二の人生の目的のように思えてきて、何もかも犠牲にして永住権を取ったはいいけど、その時点で燃え尽きてしまったとか、やることが無くなっちゃって抜け殻になってしまったとか。ありがちなんです。

 永住権って、「微妙にかなり」難しいから、微妙にかなり面白いんですよ。変な言い方ですけど、これが「ノーベル賞くらい取るか、個人資産一兆円ないと無理」とかだったらさっさと諦めも付きます。それか申請すれば100%貰えるんだったら燃えません。でもそうではなく、かなり難しいけど、しかし不可能というわけでもない。全知全能を振り絞り、「出会い」の幸運に恵まれれば、取れてしまうという、まさに人生の縮図のシュミレーションゲーム的な、手頃な難しさです。だから燃えてしまい、だから燃え尽きてしまう。



永住権が取れなくてもやりようはある

 上記の「いい思い」の内容が、「美しく雄大な自然に囲まれてのんびりした時間を過ごす」というのであれば、そらそこに住めたらいいですけど、住まなくたって(永住権その他の居住ビザを取らなくたって)その目的を実現する方法はあるかもしれない。

 例えばですね、オーストラリアのことを調べ上げて日本市場で今後ウケそうな物でまだ誰もやってない領域を発見したとします。仮に「エアーズロック周辺のアボリジニの文化」だとしましょう(あんまりウケそうもないけど)。それを日本に紹介するなり、日本からの観光客を連れてくるなりするために日本で自分の会社作ります。その事業の一環として、「取材」「出張」その他でオーストラリアに頻繁にやってくる、滞在期間も数ヶ月単位ということはありうることでしょう。もしそれが巧くビジネス的に廻っていくならば、事実上オーストラリアに入りびたってることは出来るのではないかということですね。で、実績なり現地での人脈を築いていき、それまでの成果を武器にして、より恒久的なビザ取得にチャレンジすることも出来るかもしれません(事業者移住とか別のカテゴリーで申請するなど)。

 あるいは、オーストラリア各地の田舎に分散して留学している中高生、日本語教師のアシスタントプログラムで派遣されてる人々がいます。田舎の場合、「町中で日本人は自分だけ」のような環境にあったりします。当然心配する親御さんもいます。そこで、その心配したりヘルプを求める人々をクライアントにして、彼らを定期訪問して相談に乗ったり日本にレポートを送ったりするビジネスがあったとします(これ専業でやってる人はいないんじゃないかな。現在は留学斡旋業者がアフターケアとしてやってるようですけどキャパ的に手が届かないこともあるようにも思います)。もしこれがビジネスとして成立するなら、クライアントの費用で、この雄大な大陸を縦横無尽に駆け巡るという日々が現実のものになるかもしれない。

 はたまた、オーストラリアの産業のなかで今後日本市場に進出することが見込まれる有望分野があったとします。そういえばはるか昔に大前研一氏がシドニーにやってきて、オーストラリアの建築業界はなぜ美味しい日本市場を目指さないのかと激を飛ばしたとかいう話を聞いたことがありますし、現地のビジネス雑誌に日本に進出しているオーストラリアの建築会社が紹介されていました。今後の趨勢を考えてみて、これが有望と判断し、日本の建築市場とオーストラリアとをコネクトする領域にビジネスチャンスがあると判断したなら、日本における建築市場関係のコネを作りあげ、オーストラリアの企業に乗り込み、話を持ち掛け、その一連の過程のなかで自分はちゃっかりオーストラリアに住むように物事を運んでいくとかね。

 ここ10年くらい前から、オーストラリアでは北海道のニセコが脚光を浴びていて(今は長野県など他のエリアも~APLACの卒業生の人が白馬で働いて「ラウンドしてるみたい」だったとか)、オーストラリア人の投資も進んでいます。今は景気のいいオーストラリアが、日本市場を目指している。というか、購買力の下がっている日本人に売りつけるのではなく、日本を舞台にしてオーストラリア人がオーストラリア人相手にビジネスをするような形態ですね。これって日本がやってきたことで、日本人観光客をオーストラリアに連れて行って、日系関連企業にお金を使わせて(日系ホテル、ツアー、土産物屋)、現地にはお金を落とさないという批判がありました。今はインドがそうしてるという批判もあります。でも、それはどこでも同じ事です。今ではニセコ逆輸入というか、日本に行ったオージーが居酒屋にハマって、オーストラリアで居酒屋をやるというパターンも出てきています。これもイタリアにいった日本人が日本でイタリア料理をやってるようなもので、よくある話です。

 何を長々述べているかというと、経済というのはめっちゃくちゃフレキシブルであり、なんでもアリだということです。

 何となく固定観念でモノを考えてるとチャンスを見逃します。なんせ、大の大人が人生をかけて、夜も寝ないで「あーでもない」とビジネスプランを考えているわけですから。それも一人や二人ではなく、多くの人間がせーのでそれをやってるんですから、思いもつかなかったような展開になっても不思議ではありません。

 以上、散発的にあれこれ思いつきや、状況スケッチをしましたが、このようなビジネス状況においては、なにも「移住→地元で就職」なんて律儀&固定的にモノを考える必要は毛頭ない、ということです。いわゆる、両国を「行ったり来たり」するようなケースの場合、そのためのビザ取得が通常の雇用や永住ほど厳格であるとは思いがたいのですね。商談/出張用のビジネスビザ、ないし事実上観光ビザでもいいんじゃないかという気もします。もちろん、別途詳しくは検討する必要はありますが、言いたいのは「居住関係ビザ=生活」「生計=就職」という決まりきったパターンでなくても、事実上同じような結果を導く手段は、考えていけばそれなりにあるのではないかということです。

 このように、一遍自分の頭を「フォーマット設定」をして、プライオリティ(優先順位)を整理しておけば、「○○のために○○をする」という手段-目的関係が明瞭になり、メリハリのきいた努力なり方策も生まれてくるのではないでしょうか。

 さてこれまで述べたことは、早い話が「頭を柔らかくして考えよう」ということでした。あまりに雲をつかむような話ばかりしてても仕方ないので、より現実的に、広く用いられるパターンを考えてみましょう。
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オーストラリア移住の方法
 Part 4 基本パターンと組み合わせ

戦略と戦術(その2)  よくある基本パターンと組み合わせ

永住権優先でいくか/ステップアップ方式でいくか
 いきなり独立永住権がバシッと取れてしまうならば問題は少ないです。最初にビザ問題をクリアしてしまえば、そのあとの組み立ては大幅に楽になってくるでしょう。取れるものなら取りたいところですが、年令的限界、ボーダーラインの難易の推移、前提スキルの熟成(英語力、学歴、実務経験)の慎重に判断して--というか自分で考えるのも限界あるでしょうから専門の業者さんにお金払ってコンサルティングして貰うべきでしょう。で、勝算アリとなれば打って出てみることになりますが、勝算が薄いの場合、こんなところで玉砕してても始まらないので、簡単なところから徐々にステップアップしていく戦略になるでしょう。

 具体的には、例えば労働ビザのスポンサードしてくれる雇用主を探す方法があります。めでたくスポンサーになってくれる雇用主に出会えたら、そこで現地での稼働実績を積む。もし、この稼働期間中を通じて、案外と住むには面白くないわ、面白いけどもう飽きたわ、飽きてはないけどもっと面白いこと見つけたわ、ということだってありうるわけです。だったら、話はそこで終わりですね。めでたく一件落着でしょう。数年で飽きるかどうかはやってみなきゃ分からない話で、結果的に数年で飽きるものに苦労して永住権取る必要なんか全然ないですもん。

 それでも尚長期的に住んでみたいということになると、やはり労働ビザが切れる前に、永住権にステップアップしなければなりません。方法としては、その労働期間の実務キャリアをもとに独立永住権を獲得するか、あるいは特定の雇用主にとって無くてはならない人材として見込まれることによって雇用者指名永住権を取得するか、です。

 第一章でも述べましたが、スキルセレクト実施によって、労働ビザと永住権の境が曖昧になってきてます。労働ビザは取るのが難しくなってきている一方で、他方では現地での稼働経験やスポンサーによって永住権は取りやすくなっているわけですから、非常に近接してきているといっていいでしょう。

 さて、ここで考えられることは、最初に職探しをするにあたっても、後々の永住権ステップアップまで頭に入れ職業リスト(SOL = Skilled Occupation Lists=詳しくはココ)に入っている職種(難しいけど数年後にも入っていそうだという予測すら立て)で探す。また、仕事が決まっても、単に黙々と働いているだけではなく、常に次のステップアップを念頭におきつつキャリアを磨いたりコネクションを広げると良いでしょう。なぜなら、その雇用主が雇用者指名なんかしてくれそうもなかったら、そこに長居するよりも他の雇用主を当った方が良いからです。また、最初はスポンサーになるかのような口ぶりだったけど、途中でシカトされたり、気が変わったり、そもそも会社は左前になってそれどころではなくなったということもありうるからです。


「はじめの一歩」をどうするか

 しかしですね、若干話は前後しますが、この最初の一歩たる「労働ビザの雇用主探し」ですけど、これがそう簡単に見つかるものでもないです。雇用者も慈善事業でスポンサーになってるわけではない。それに日本に居ながらにして、現地の企業から「是非君に来て欲しい」なんて言われるチャンスなんか、待っててもそう来るものではないでしょう。そこで、さらに遡って、雇用主探しのためにオーストラリアに滞在するということになるでしょう。例えば、ワーキングホリデーなり、語学学校や大学その他の学生ビザを取るとか。その滞在期間でなんとか目鼻をつけるというわけですね。大学などで高度なキャリアを身につけ、そこを武器にスポンサーになってくれる所に就職するというテもあるでしょう(なかなか難しいけど)。

 なお高級キャリアをみっちり積もうとするならば、むしろ一旦迂回してイギリス、アメリカのケンブリッジやハーバードクラスで修行して箔をつけた方が、オーストラリアでモノをいうかもしれません(領域によって違うでしょうけど)。そういう発想だってアリです。

 いずれにせよ、最終目的のために自分のキャリアを考え、オーストラリアの就職事情あるいはビザ事情を考え、どういった方針が最も成功確率が高いかを考えておく必要があるでしょう。そのためには、現地の人材斡旋業者などに予めコンサルティングを受けるという手段も有用だと思います。多くのビザ代行業者さんは同時に人材斡旋業もやっていたりしますから(隣接産業なのでしょう)。


利益衡量
 では、以上の点を踏まえて、さらに、あーでもないこーでもないと利害得失を考えてみましょう。

 大学行くのもいいですが、勉強はハードですし、学費も年間200万前後と馬鹿高いうえに、時間が経つほど「(独立移住ビザの要件としての)直近の実務経験期間」は相対的に少なくなるというデメリットがあります。語学学校にしても、半年で60万前後でしょうか、安くはないです。反面、現地を知りつつ長期的戦略を考える時間、コネつくりの機会(居ればすぐに出来るというものではないが)、なによりも必須な英語力を養う機会など、日本にいては中々得られない貴重な機会でもあります。僕もこのルートから入りましたが、現地も知らず「暮そう」という決断は出来ないなと思ったからですね。で、とりあえず行ってみたら、これがメチャクチャ面白かったからマジになって考え始めたという。

 逆に、スポンサーになってくれる雇用主が見つかった場合は、いきなり収入付きで暮らすことが出来るのでそれはそれでラッキーなのですが、今度はその領域に縛られてしまい、自由に絵が描きにくくなるという側面もあります。例えば、最初に○○業界でバイト採用され正社員に格上げになった場合、滞在期間の日常の風景も、積まれていくスキルも人脈も同じ業界に狭まってしまうという問題もあります。それが好きな人はいいですけど、本当はアーティスティックなことをやりたいという人にとっては、道がねじれちゃってますから、どこかで又軌道修正しなければならないという宿題を背負うことになります。またそこでの業界スキル&キャリアが、独立移住永住権で求められるスキルと違うような場合も問題でしょう。




考え方の具体例(1) ストレートに永住権が取れそうな場合の戦略
 メールで沢山相談を受けますが、まず、現在のキャリアでストレートで永住権が取れそうな場合は、「まだ退職しないように」と釘を刺しつつ、専門業者さんへのご相談をオススメします。

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考え方の具体例(2) ステップアップ方式の場合~かなり使えるワーホリビザ
 これまでの経験から、「最初はワーホリから入る」というのが、意外と最も有用な戦略だということに気づきました。なんかワーホリというと、「ホリデー」という語感から緊迫感がなく、「甘い!そんな遊び呆けている場合か!」って気になるのですが、そういう考え方こそ甘い!

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考え方の具体例(3) さらに細かな階段ステップ考察
 余計なお世話ついでに、さらに細かく考えました。

 あなたが20代~30代で永住権を狙うとしても、置かれている条件によってやり方は変わってくるでしょう。
 個人差が出てくるのは、おそらくは、①英語力、②軍資金、③キャリアでしょう。

→以下ムキになって書きすぎたので滅茶苦茶長いです。それでも読みたい人はクリック




















































































































 
ダメだった場合/「成功」とは何か?
 こんなこと言うのは何なんですけど、最終的にオーストラリア移住計画は失敗に終わったとします。また日本に帰らなきゃならないという場合に、それでも、「まあ面白かったからいいか」と思えるかどうかもひとつのポイントでしょう。結果として失敗に終わったとしても、少なくとも「やりたいことをやった」わけであり、それを満喫できていれば「大成功」とも言えるわけです。

 これは、僕自身の特殊な価値観かもしれませんが、目的-手段、過程-結果といっても、見方を変えたら時系列上の一点にすぎないわけで、過程において楽しめれば結果において楽しめなくてもOKという場合も結構あるのではないかと。過程時点である「2008年3月22日という1日」と、結果時点である「2013年5月10日という1日」を比べれば、「1日」という意味では同じではないか。未来の1日の方が現在の1日よりも無条件でエラいというものでもなかろう。要は、積分みたいなもので、全期間を通じて、「楽しいなあ」と思える長さと深さを総合的に掛け算してみて、それが最大になるかどうかではないかと思うのですね。

 個々人の死生観にも関わるのですが、僕なんかは「結果なんかどーでもいいじゃん」って思う傾向があります。勿論、一定の絞り込まれたターゲットがあった場合(司法試験合格とか、いいシェアを探すとか)には、全知全能を振り絞ってありとあらゆる手を打ちまくるし、夜も寝ないで必死にやります。でも、ポーンと視点をパンすれば、「どーでもいいちゃどーでもいい」ことだと思ってます。結果結果というけどさ、最後の最後の本当に最後の突き当たりにある最終結果は「死」でしょう?人は誰でも死ぬのだ。何をどうやっても、それが誰であれ、結果は同じ。だとしたら、過程でしょう。プロセスでしょう。過程やプロセスが絵本体だとしたら、結果などは過程を飾るガクブチみたいなものです。甲子園で優勝した高校球児は嬉しいでしょう。でも、彼らにとって一生の宝になるのは、優勝という結果ではなく、そこに至るまでのキビシイ練習であったり、仲間との連帯感であったり、端的に青春そのものだったりします。それらご本尊を麗々しく飾るために優勝という結果があるだけ。そりゃガクブチがあった方が絵は引き立つけど、それだけのことでしょう。どっちが主で、どっちが従か。

 また結果を考えるにあたっても、「大成功した場合」という「仮定」と比較しても始まらないと思います。正しく比較すべきは、同じだけの期間「あのまま日本に残って、今の生活を続けていた場合」でしょう。3年なら3年、会社に留まり、仕事も深まり、収入も増え、キャリアも積んだという場合と、知らない土地で孤軍奮闘してきた3年間で、長い目でみてどっちが自分の人生において「ええ感じやったね」と思えるかどうかですね。これはもう各自の価値観の問題ですから、あなたにお任せします。It's totally up to you.

 同じく、結果を考えてみた場合、再び日本に戻った場合、どれだけの「お土産」を持ってかえれるかという視点もあるでしょう。英語技術だけでなく物の見方/世界の見方も変わってるかもしれません。ひっくるめて「世界大学」に留学してたと考えることもできるかもしれません(学位も賞状もないですけど)。その経験をその後の展開に活かせるかどうかという視点もあるでしょう。


先のことは分からない
 何度か触れましたが、「人の気は変わる」ということです。あんまり詳しく戦略立てすぎても、将来になったらコロっと気が変わってるかもしれません。見えている風景も違っているでしょうから、その時点で自分がどう思うかなんて分かったものではありません。

 「どうしたもんかな」でシドニーの町を悩んで歩いてたら、ひょんなことから現地のオージーと熱烈な恋に陥ってしまって、そのままゴールイン。あっさり永住権が取れちゃったなんてこともあるかもしれません。そして、その頃には永住権取得なんかどうでも良くなってるかもしれません。

 そうかと思ったら、やっとオーストラリアの現地企業に就職出来たら、いきなりスリランカ駐在を命じられたりすることもないとは言えないですよ。

 それに、やっとの思いでオーストラリアの永住権を取ったものの、数年暮した後に(期間はそれぞれだけど)、また日本に帰ってしまう人達もかなり多いんですよ。

 オーストラリアでしばらく楽しくもハードな日々を送れば、自ずと人生観が変わってきたりもするでしょう。僕も変わりました。日本にいるときは「将来」とかいうと、なんか真っ暗な底なしの井戸みたいに、「俺はどうなっちゃんだああああ!」とエコーがかかるような思いをするときもあったのですが、こちらにきてしばらくすると、そのエコーがかからなくなり、しまいには「まあ、何とかなるんじゃないの?てか、何とかするわ」って感じに自然と落ち着きました。ある程度のところまで言ってしまうと、別に日本だとか、海外だとかあんまり思わなくもなります。どこにおっても自分は自分、それだけだ、みたいに達観してきますよ。まあ、人によるとは思うけど。

 人の考えや価値観は変わります。必ず変わると言ってもいい。恋に落ちたら考えも変わり、結婚したらまた変わり、上司が替わっただけでも変わり、子供が生まれたら激しく変わり、大病を患ったらまた変わるでしょう。人はそれを「成長」と呼んだりもします。だから、「永住権」とか「永遠」の「永」がついてますけど、実質的に意訳すれば、「とりあえず今のところは」「終期を設定しないでおきたい」くらいの感じでいいと思います。

 幾ら考えても未来予測には自ずと限界もあります。これまた自己例をひいて恐縮なのですが、僕の場合は、詰めて考えていっても、情報不足でどうしても読み切れない場合には、「それは○年後の俺が何とかしてくれるだろう」と未来の自分に振っちゃうことにしています。最初半年だけ語学留学に来ることを決めた時点でも、それから先のことは、ま~ったくの白紙状態でした。だって、その頃はこんなサイトもないし、情報なんかゼロでしたから考えたくても考えようがないのですね。で、「考えても分からんものは考えるだけ無駄」「それは半年後の自分にお任せ」で、吹っ切ってました。

 しかし、そうであっても、全体のフォーマット、手段目的の序列をしっかり把握しておくことは有意義だと思います。なぜなら、ここがハッキリしていたら、ちょっとばかり情況が変わっても、その場その場で「よし、じゃあこうしょう」と方針の変更/修正が比較的容易に出来るからです。永住ビザが取れないことが確定しても、「要はここに存在できたらいいわけだろ」「別にオーストラリアじゃなくても、インドネシアでも面白い人生が待ってそうだな」とか、フレキシブルに対応できるようになるでしょうし、対応できた方が楽しいですよね。

 棒を飲んだような硬直的な計画一本だけでは、ちょっと事情が変わっただけでもう対応できなくなる恐れがあります。その意味も込めて、今回のFAQは「このビザはこう」とかいう各論情報以上に、総論的な「ものの考え方」に力点を置いて述べさせていただきました。

 ご健闘をお祈りします。
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